20/08/24 | ||||
「空蝉:ウツセミ」 | ||||
昨日の23日は、二十四節気の「処暑=暑さが収まるころ」でした。とは言え、これは暦の上の話です。 処暑の前の節気は「立秋」(08/07から)でしたが、列島の上空には、従来の“太平洋高気圧”と、近年その東側への張り出しが著しい“チベット高気圧”に覆われ、記録続出の毎日で、本当に暑かったですね。昨日は涼しめ目でしたが。 とは言え、例年ですと甲子園の高校野球も決勝戦が終わると、朝夕には何となくし涼しさを感じるようになっていましたが、今年はどんなことになるのでしょうか。 ところで、公文書管理のプロ認定のお噂です。今月5日の全国紙Yの夕刊に、次のような報道がありました。 『政府は、公文書を管理する専門家「アーキビスト」の公的な認証制度を創設し、9月1日から30日まで国立公文書館で今年度の申請を受け付ける。来年1月に期生約70人が誕生する予定で、2026年度までに約1000人を認証する方針だ。公文書のずさんな取り扱いが相次いだことを踏まえ、行政の信頼回復を図る狙いもある。』 |
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そして、この記事の最後には、次のようにもありました。 『公文書管理を巡っては近年、学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る決裁文書改ざんや、首相主催の「桜を見る会」の招待者名簿のずさんな扱い、陸上自衛隊の日報問題などが発覚した。政府は、認証アーキビストなどの活用で、こうした事案の再発を防止し、「公文書を恣意的に管理している」といった行政への不信感を払拭したい考えだ。』 政権寄りを自認する全国紙Yでの報道で、他紙での扱いは判りません。ですが、たったこれだけで、「公文書管理」が万全になるなんてことになるのでしょうか。 老生はこの記事で、「アーキビスト」という言葉を知りました。ウィキペディアによるその定義には、『アーキビスト(英:Archivist)とは、永久保存価値のある情報を査定、収集、整理、保存、管理し、閲覧できるよう整える専門職を指す』とあります。 この定義によれば、「アーキビスト」は情報管理の専門家で、情報の源流側の立場の人ではないのです。Y紙がいう“公文書管理を巡っては、云々”の問題は、情報管理の問題はありましたが、根本的には、情報の源流側の意識・認識の問題だ、と老生は把握しています。情報の源流側の立場の意識改革がない限り、このようなことを整備しても、行政への不信感を払拭など、夢のまた夢、でしょう。 |
事ある毎に反省を口にしますが、反省の結果が全く見えない我が首相や永田町の先生方、そして、霞が関の住民各位に、「永久保存価値のある情報」とは何ぞやを教育することが、現時点の最優先事項でしょう。仏像を作っても魂を入れねば、ただの木偶坊です。例えが、少し変ですか? 図録は、東京ではほとんど目に出来なくなったものです。鹿島の自宅の庭でのものです。ウラのものは、ウッドデッキの手すりの裏側でのもで、同系統の色なので、見えにくいところがあります。。 山本健吉著の歳時記によれば、「万葉集に「うつせみ」を「空蝉」「虚蝉」などの字を当てたところから、蝉の抜け殻への連想が行ったが、もともと「うつせみ」は蝉とは関係のない言葉で、音を借りただけ」、とあります。また、源氏物語に「空蝉」の巻なるものがありますが、その内容は全く知りません。 鬼灯の からをみつつや 蝉のから 其 角 わくら葉に とりついて蝉の もぬけ哉 蕪 村 また、お時間が許せば、「関連画像」を御高覧の程を!! |
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令和弐(2020)年8月13日(木):撮影![]() |