主題;Fahrenheit(ファーレンハイト)について

 

1.まえがき:

 ここ3ヶ月前からか「ナイナイの岡村」や「梨花」による激しい動きのダンス映像を伴う「サントリー H2O」のTVコマーシャルが放映されるようになった。

 そのBGMが「QUEEN」というグループの曲だと知ったのは最近のことである。

2.DON'T STOP ME NOW:

 CDを買って聞いたところ、「H2O」TVコマーシャルで歌われている曲は
「Don't stop me now」であった。
 この歌詞の中にMr. Fahrenheitが出てくるのである。以下引用すると、
I'm a shooting star leaping through the sky 俺は夜空をかけぬける流れ星
Like a tiger defying the law of gravity 重力の法則に挑む虎のように
I'm a racing car passing by like Lady Godiva 俺はレデイ・ゴデイバのように通りすぎる レーシング・カー
I'm gonna go go go there's no stopping me 俺は突き進む俺を止めることは出来ない
I'm burning through the sky yeah 空を赤く染め上げるように燃えている
200 degrees that's why they call me Mr. Fahrenheit 200度の熱さ それがMR..ファーレンハイトと呼ばれる所以
I'm travelling at the speed of light 俺は光速で旅をしている
I wanna make a supersonic man out of you 君をスーパーソニック・マンにしてあげたいよ

3.MR. Fahrenheit:

 ファーレンハイトは、ドイツの科学者で1724年に自身が考案した温度目盛を提唱した。
 諸説あるが、住んでいたダンチッヒ郊外の厳冬最も低い温度を0°F、水の氷点を32°、人間の体温を96°、水の沸点を212°とした。(水の氷点と沸点が180分割されている) 考案者ファーレンハイト(Fahrenheit)の中国語音訳が「華倫海特」(Hualunhaide)であったので華氏と標記されるようになった。
 ちなみに、摂氏はスエーデンの科学者セルシウスが1742年に提唱した水の氷点を0°、沸点100°と百分割したものが世界標準となっている。従って20°Cは20セルシウス度であるが、100分割のCentigradeと混同して飛行機などの気温案内ではTwenty Degrees Centigrade と言っている。

4.摂氏ー華氏対照表:

華氏温度に対する摂氏温度は次の式にて表される。
  C=5/9*(F-32)
  F C   F C   F C   F C
-17.8 60 15.6 13 120 48.9 19 180 82.2
10 -12.2 70 21.1 14 130 54.4 20 190 87.8
20 -6.7 80 26.7 15 140 60.0 21 200 93.3
30 -1.1 10 90 32.2 16 150 65.6 22 210 98.9
40 4.4 11 100 37.8 17 160 71.1
50 10.0 12 110 43.3 18 170 76.7
 測定される箇所とその温度をファーレンハイトの提唱を基に表とグラフにすると、
 水の沸騰する温度に近い200°F(93.3°C)は熱いことは熱いのだが、日本人にとってはものすごい熱さの感覚ではないような気がする。

 歌詞からすると英国人にとっては200°Fは、灼熱の熱さを表現するのには当然の感覚なのかもしれない。

5.あとがき:

 もう25年も前のことであるが、アメリカ・カンサス州ウイチタにある子会社へ駐在していたMATSUURA氏から「昨日は気温が100度もあった」との連絡があった。びっくりしたのだが良く考えれば37.8°Cであり、相当暑いだろうなの感覚である。
 しかしながら、イギリス人やその移民の子孫であるアメリカ人にとっては体温よりも高い100°Fの気温は危険温度と考えているようである。

 そういえばハンブルグにいた時、気温が30°Cを越えたとき学校が途中休校となって、こどもが帰って来たことがあった。

 Fahrenheit→華倫海特(Hualenhaide)→華(Ka)氏となった訳だが華の発音は「フウァ」なのだと行き着いたわけである。

参考図書

 QUEEN JEWELS/ CD 東芝EMI
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