主題;ドイツ語十話
1 | Genomm ゲノム |
◇生物個体の遺伝子情報: hito-genommは人間が持っている全遺伝子情報(日本がヒトゲノム解析に携わった貢献度は20%) nehmen(取る、掴む、受け取る)の過去分詞genommenを名詞化した『与えられたもの』の意 この言葉を知ったのは1990年以降である。手持ちの辞書には載っていない。 |
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2 | Gewalt ゲヴァルト |
◇権力、威力、職権、強制、暴力、無法: walten(支配する、管理する、意のままにする)の過去分詞の名詞化 我が国では1970年代に活発化した学生運動の暴力行為をさす言葉として使われた。 |
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3 | Ge- schlossen ゲシュロッセン |
◇閉じられた、非公開の: schließen(錠、鍵などで閉める、閉鎖する)の過去分詞 夕方から翌朝まで商店などが閉店、劇場など休みの時に 『Geschlossen』の札が出る。 開くと『Geoffenet(Eng. opened)』とどちらも過去分詞で表示されるのが英語と違うところ。 |
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4 | Bund ブント |
◇約束、同盟、連邦: die Bundes Republik Deutchland(ドイツ連邦共和国)、Bundes Liga(ドイツサッカーリーグ)、 Bundes Tag(連邦の日即ち連邦議会) ◇束、包み、括り: 花束など『ein Bund 1DM』で売られていた。学生運動の分派を指すのはこちらか。 |
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5 | Erdbeere エルドベアレ |
◇イチゴ: Erde(地球、大地、地べた)、Beere(イチゴ Eng. berry) 食堂にて本日のお勧め看板を見て注文したら大皿に山盛りのイチゴが出て来た。 |
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6 | Schade シャーデ |
◇失敗、残念:: Scheiße(Eng. shit)は直ぐに覚えたドイツ語である。何か気に食わない時、失敗した時にしばしば使っているのだが、気が引けた時にはSchadeといい直している。 freude(喜び)と結合したSchadenfreudeは他人の失敗(不幸)を喜ぶの意味;フランス人やイギリス人は自国にこのような言葉はないと言うのだが。 |
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7 | Über ユーバー |
◇越えて、~の向こうに: 『Deutschland, Deutschland über alles, über alles in der Welt (世界に冠たるドイツ)』 allesは;全て(Eng. all)、Weltは世界(Eng. world);旧ドイツ国歌で現在はこの歌詞を使わないでいる。 über·morgen(あさって)、über·über·morgen(しあさって) |
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注; | ひとと尋めゆきて=「知らない町へいったが」; 涙さしぐみかえりきぬ=「泣いて帰ってきた」のであったのか |
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8 | Wunder ヴンダー |
◇驚愕、驚嘆(Eng wounder): wunderbar(不思議な、素晴らしい)、wundershön(なんとも美しい) |
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9 | Wurst ヴルスト |
◇ソーセージ:種類は多くて美味しく無難な食べ物であるが blutwurst(血入りのソセージ)には参ったことがある。切ると中から柔らかい黒いものが出て来る。マッシュポテトと混ぜて食べるのだが、食べている内に「ウウ-」とこみ上げて来てもういけません。 | ||||
10 | Zarathustra ツアラストラ |
◇古代ペルシャ・ゾロアスター教の開祖ゾロアスターのドイツ語表示: ニーチェ著作『Also sprach Zarathustra(ツアラストラはかく語りき)』は勿論読んではいないが、あまりにも有名。 sprachはsprechen(Eng.speak)の過去形。 一般的に話し言葉では過去を現在完了にて表現する。知り合いならば Gegessen?(食べましたか?); Verstanden?(分かりましたか?)と過去分詞のみで聞いて来る。 |
参考資料:
1 | ドイツの言葉と文化事典 | 講談社学術文庫 (小塩 節) |
2 | German phrase book & dictionary |
Berlitz |