習作半合
   (しゅうさくはんごう)

展示番号;

三十

展 示 日;

平成30(2018)年9月10日

     杓五本とおまけの杓一本    

参考;甫竹茶杓 出典;淡交社「茶道具の世界 茶杓」

白竹の「杓」の諸元
       〔単位;ミリ〕

茶杓
長さ 全長 180.0 
節上 82.0 
節下 98.0 
櫂先 11.0 
5.0 
切止 5.0 
       
長さ 全長 207.0 
筒部 196.0 
詰蓋 11.0 
太さ space 46.0 
削り space 行削り

 

 

口 上


煤竹、無節の茶杓、五本。 白竹、順樋の茶杓、一本。
ごく標準的(利休型)の茶杓。桃山期の茶杓に多く見られたという、腰形「蟻腰」を模して作ってみたもの。
節の高い竹を用いたと言われているが、ここでは“甫竹”作(上図;参考)の杓を参考にして、削り加工以後の細工によっている。

雲紋竹。蓋(栓)は、杉材。

“甫竹”作の杓に形だけでも近づけたいと願っているが、思うようにはできない。
よって、習作。
「合」は尺貫法の面積・容積の単位。その一〇分の一が「勺」
。五本の杓ゆえ「半合」。

平成30(2018)年8月の作。 平成30年度、ユートリア祭への出品作。