図書名

淡交別冊

図書番号;

017

 茶杓の魅力

   

編集兼発行者     納屋 嘉人
発 行 社     株式会社 淡交社
初版発行年月日     平成28年6月17日
  (2016)
定  価     1.646.(本体1524.-)
購入年月日     2016/06/23
 


* 茶杓作りには参考となる図書である。

茶杓の魅力 茶人の心を映す

目次
 誌上特別公開 茶杓のかたちを俯瞰する
 04 近衛家熈の茶杓箪笥 協力=陽明文庫
 16 予楽院近衛家熈の茶の湯                         名和 修
 18 対談 近衛家熈の茶杓箪笥を拝見して茶杓に秘められる「茶の心」 名和 修・池田瓢阿
 22 茶杓の歴史を通覧できる貴重な「茶杓箪笥」                池田瓢阿
 40 竹茶杓の歴史 ~一片の竹がなぜ名品と呼ばれるようになったか     ~ 池田瓢阿
 50 黒田正玄家に教わる 茶杓の基礎知識                監修‥黒田正玄  

 【聞き書き 茶杓語り】
 72 二つの境地を顕す「竹箆」と「如意」                 染山宗江さん
 76 お水取りの趣向で、春の兆しを味わう                 大杉宗直さん
 80 薬匙やら茶箱用まで象牙の茶杓                協力=象牙屋片岡商店
 84 茶杓削りを楽しんだ近代の数寄者たち               協力=飯田好日堂

 【インタビュー 茶杓を創る】
 92 木から生まれた自由なかたち                     久野輝幸さん
 96 古代ガラスを活かした銀の杓                    藤井由香利さん
100  心を羽ばたかせる銘の言葉                      浅井伸一さん

104  付録近衛家熈の茶杓箪笥に収められた茶杓一覧
105  付録近衛家熈自会記使用茶杓一覧
109 [いっぷくコラム]茶の湯スイス通信⑧ 懐石の食材を探す         山田博美

[編集室]の欄には、
● 茶杓は、茶の稽古を始めるとき、最初に出会う道具の一つです。割稽古で帛紗の捌き方を習い、棗とともに清める。拝見の稽古の際も欠かさず客が手に取り、亭主と問答する。しかし、この馴染みある小さな竹杓の中に様々な相があり、奥深い世界があることに気付いたのは、お稽古が進んでずいぶん後だったように思います。
 そんな茶杓を知る号にできればと、近衛家の名宝を蔵する陽明文庫の「茶杓箪笥」をはじめ、平家十職の黒田正玄家の茶杓、あるいは現代的な茶杓のありようについて、「茶杓 尽くし」の誌面を編んでみました。
 読者の皆様の茶杓を知る一助になれば幸いに存じます。