図書名

別冊宝島2092号 

図書番号;

015

 茶の湯 500年の歴史

   

創 刊 人     蓮見 清一

共同発行人

   関川 誠
 熊谷みのり

編 集 長

   井野 澄恵

制作責任者

   伊藤 俊之
発 行 所     株式会社 宝島社
発行年月日     2013年12月14日
(平成25)
定  価     980.-(本体933.-)
購入年月日     2013/11/20
 

「茶の湯」入門

初めの頁に次のようにある。

「お茶を飲むIという行為は世界じゅうで広く行われています。
しかしそこに美を見出し、芸術にまで高めたのは日本人だけです。
この点から、「茶の湯」を知ることは日本人を知ることだとも言われます。
本書はそのための第一歩を手助けするための入門書です。茶の湯が大きく発展した安土桃山時代を中心に、理解に必要な項目を厳選して構成しました。利休、織部から茶事のマナーまで、本書で茶の湯のキホンを学んでいきましょう!

4章は、「茶道具を知る」で、その説明に、
 茶の湯で使う道具は、茶碗にはじまり茶入・掛物・花入・薄茶器・水指・香合・茶壷など、およそ
10種類以上もある。いずれも茶席に欠かせない道具であり、使われることによってその特有の働きと
”美”を発揮する。
 また、茶道具は茶碗と同様、亭主の選び方によって茶室を演出する雰囲気も違ってくる。ゆえに、数奇者は工夫を凝らす。古人たちの茶道具に込められた個性と美を、名品、逸品からたどってみよう。

紹介されている茶杓は、
 竹茶杓 (古田織部作)
 櫂先(かいさき、茶をすくう部分)が長く、節裏(真ん中の節の裏側)を深くえぐっで腰の高い織部形茶杓の典型である。
 筒に「ヲリベ茶シヤク 主水殿旨」と墨書があり、箱に「筒書付 筑前守菅原光高」と小堀権十郎の書付がある。小堀権十郎とは江戸前期の茶人で、小堀遠州の三男・政尹のことである。
 長さ17.7×幅1cm。  石川県立美術館蔵