19/04/08   
 「桜;江戸城・牛ヶ淵」  
   先週の金曜日5日は、二十四節気の「清明」(=万物ここに至りて皆潔斎して清明なり、また、一説には、万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり)でした。春分から次の節気ですから、春本番と言った陽気になってもおかしくないのですが、今年は北の寒気が南下して列島は寒さが残っています。とは言え、花冷えと言う言葉がありますので、これが本来の陽気、つまり例年・平年の如く、なのでしょう。
  
  ところで、先週月曜日(4/1)に次期の元号が「令和:れいわ」と発表されましたが、未だ我がメディアは大騒ぎしています。曰く、元号候補は六つで、その出典は漢籍と国書から三つずつだった。この字を個人名にしている人はおられる、書店では万葉集が売れ出している、中国ではこの名称を商標登録されていた、等々です。
 首相はこの出展が万葉集の一説だと、“どや顔”で語っていましたが、漢籍の碩学は、これは中国漢時代の張衝(78〜139・文学者・天文学者)の『帰田賦』の一節の孫引きだと指摘しています。
    この選定基準に「漢字を使いその数を2字」にすると決めていました。ここに使う文字、それも良い意味の文字、となれば、漢字の本家では既に使われていたはずです。今回も正しく使われていたのです。
   歴史では文化・文明は、発祥地から同心円的に外へと伝わり、そこで残るものだと言われます。元号制度の原点は中国なのですから、東夷の倭国に伝わり、現代の今にも残っているのです。今回の元号も、出典を国書などと気張らずにさり気なく、穏やかに、決めればよかったものを、東夷の田舎ッペ根性丸出しの行いでした。
いつの間にか、日本人の“粋:イキ”は喪失し、“やぼ”が表に出ていました。その意味では、改元の発表の会見を見るのは寂しい気分でした。
 と言って、「令和」は候補の中では、一番良かったと思っています。

 図録は、この時期の定番です。また、撮ったところは江戸城・田安門の東側(西側は千鳥ヶ淵です)です。
 
平成31(2019)年四月八日(月):撮影