16/12/12
赤い木の実
  先週の水曜日7日は、二十四節気の“大雪(積陰雪となりて、ここに至りて慄然として大なり。注]積陰;寒気の激しい季節、慄然;恐ろしさにおののきふるえるさま)”でした。ですが、先週後半は日中の日差しがあれば、東京ではその寒さも和らいでいました。ですが、朝晩は例年のような寒さ冷たさです。この先はどんな塩梅になるのでしょうか。
 図録は、冬枯れの時節赤くって目に留まる木の実です。その名前をネットの図鑑で調べてみましたが、オモテは「ピラカンサス」、ウラは“クコの実”の様で、断言できないのが辛いところです。何れも寄居町の“鉢形城址”で撮ったものです。

 ところで、今回は“大衆迎合主義(ポピュリズム)”のお噂を申し上げます。と言って、大仰なことなどではなく、“この言葉の意味って何なのだろう”、と少々の思い付きです。
 今年の6月のイギリスの欧州連合(EU)離脱、11月の米国のトランプさんの次期大統領誕生に続き、今月のイタリアの憲法改正の是非を問う国民投票の結果、大差の否決となって現首相は辞任しました。 これらの結果は主要先進国における既成政治に対する民衆(大衆)の否定の表れだと報じられています。つまり、この現象は“ポピュリズム”の蔓延だと危惧されているのです。
 そこでまず、ウィキペディアによる、この言葉の定義を引用します。「ポピュリズム(英: populism)とは、一般大衆の利益や権利、願望、不安や恐れを利用して、大衆の支持のもとに既存のエリート主義である体制側や知識人などと対決しようとする政治思想、または政治姿勢のことである。日本語では大衆主義や人民主義などと訳されるほか、政治指導者、政治活動家、革命家が大衆の一面的な欲望に迎合して大衆を操作する方法を指し、大衆迎合主義とも訳される。/また、同様の思想を持つ人物や集団をポピュリスト(英: populist)と呼び、民衆派や大衆主義者、人民主義者、もしくは大衆迎合主義者などと訳されている。」、とあります。
 また、この対義語としての「エリート主義」の定義は、「(英語: elitism、選良主義)とは、社会の中で優秀とされる人物や集団(エリート)を重視する思想や傾向である。対義語には反エリート主義、ポピュリズム(大衆主義)、平等主義などがある。」、なっています。そしてまた、この用語は、「社会や集団全体の利益になるという期待により、特定の個人が特別な権限や責任を持つ状況を示すためにも使われている。エリート主義は時には社会階級や社会的成層と関連し、上流階級の構成員は「社会的エリート」と呼ばれることもある。更には単に、ある集団内で他者と比較して特別な権限を持った中核的集団や排他的集団を批判する際にも使われており、この場合は差別とも呼ばれる。」、ともありました。
 現時点、我がマスメディアが用いる(多用する)この用語の定義が如何なるものかは、はっきりしませんが上記のものとして考えてみます。
すると、先進欧米で顕著になりつつある“ポピュリズム”の広がりは、現在の政治経済の体制を構築し、それを支える“エリーティズム(エリート主義)”を批判し、反体制に導く可能性があることを示しているようです。そこに体制派は危惧していることになります。その体制派にとっての現状は多くの問題を抱えつつも大きな権益を受けているわけです。ですから、その安易にそれを手放すことは出来ませんので、“ポピュリズム”の広がりを不安視するのは、当然でしょう。
 しかしです。“エリーティズム”は、その社会の「差別」を拡大させているのも事実です。その拡大を敏感に感じているのが先進国の一般大衆(民衆、はたまた愚民)なのです。現代の政治体制を確立したのは、キリスト教を信奉した西欧諸国でした。その先進国に“ポピュリズム”が広がりつつあるのです。その影響が今後どのようなになるかは判りません。ですが、長期的に見れば、“エリーティズム”は、変化せざるを得ないように思うのですが、如何でしょうか。

 話は変わります。新聞各紙には首相の一日の行動を伝える欄があります。その欄の12月6日(火)の最後には、『/7時21分、東京・元麻布の和食レストラン「東郷」。毎日新聞社の朝比奈豊会長、丸山宏社長らと会食。10時26分、東京・富ヶ谷の私邸。』とありました。以前、読売新聞のこの欄には、同社の社主とその他の幹部が夕食を共にしたとの記録を見て、“そうなんだぁ。”と思いました。それ以後、読売の御用記事には注意していました。それが毎日も同じことをしていたのです。朝日や産経は分かりませんが、メディアの雄を自認する新聞社の姿勢って何だろうと、思います。時の首相と昼間の時間帯に面談する、であれば話は理解できますが、夕食時ともなれば、一杯やっての歓談でしょう。となれば、首相とその政権と距離を置いた批判など出来る訳もありません。メディアの雄も落ちぶれたものです。そして、これが我が国家の現状なのです。こうなれば、早く“ゴムひもの切れたパンツ”状態になれ(下世話な言い草で恐縮します)ですし、話題になった文言で言えば、「日本死ね‼‼」です‼。
 杜甫甫!!!。
平成27(2016)年12月1日(木):撮影