16/11/21
木の葉の頃
   明日の22日は、二十四節気の小雪(コユキではなく、ショウセツ=冬の到来が感じられる頃)です。東京の明日の日の出は6:24、日の入りは16:31で、ここから一か月後が冬至となります。冬至の日の出は6:47、日の入りは16:32となります。日の入りはほぼ同じ時刻ですが、日の出が23分遅くなるのです。冬の一日は、日の入りが早くなるので、何やら慌ただしい気分で過ごしています。
 図録は、先週と同じよな景色です。“季語”の解説書によれば、「/「落葉」の題でも「木の葉散る」「木の葉流れる」「正木散る」などと詠まれていて、「木の葉」は「落葉」と同じ様に使われている」、とのことですが、「/「落葉」は、木の葉の散りつつある様も、地面や水面に散り落ち、また埋まっていることも言うが、「木の葉」は外に、梢に散り残る様も含めて言う」、とあります。とのことで、オモテは葉が散りつつある桜、ウラはその葉を拾う保育園児たち、です。
 ところで、今回のお噂は前回の続きです。米国の次期大統領に就くトランプさんに、世界で初めて面会(面談)した首脳は、ポチの総理だと能天気な我がマスメディアは大喜びしています。そして、その成果は「信頼関係を築いていけることができると確信の持てる会談だった」とのことです。ですから、マスメディアは、これからも日米同連は盤石に違いないだろうと太鼓判を押しています。これが本当なら結構なことです。
 でもチョット考えれば、正式に就任する前の時期に、“すっ飛んで来た忠実な”ポチの代表を冷たくあしらう訳はあり得ず、“良く来てくれました。お会い出来てうれしいです。これからも宜しく。”などは、どの世界でも常識でしょう。つまり、外交辞令でしょう。政治経験はなくとも、実業の世界で成功を収めた人物ですから、いくら常識外れの人でも、この程度は口にするでしょう。それを真面(マトモ)に受けて喜ぶ、こちらが常識外れ、もしくは世間知らずなのではないでしょうか。また、政権運営の方針やら人事構成などがはっきりしていない現時点で、今後のことを約束できるはずもありません。こんなことなぞ、わが身に当て嵌め想像すれば分かるはずです。それに思いが至らないのが、自らを都合よく解釈する勝手読みが我らの“ポチ”や御用メディアの習い性になってしまったのでしょうか。そして、メディアのトランプさんに対する評価は、選挙前とその後では文字通りの手のひら返しで恥じることがありません。その変わり身の早さを持たなくては、メディアの世界に伍していけないのかも知れません。
  そして、その変わり身の早さをトランプさんにも実行して欲しいと我が総理は言ってました。「君子豹変」をお願いするとのことですが、これも勝手読みの表れでしょう。言うまでもなくトランプさんは米国の次期大統領に就く人です。最優先事項は国益を如何に守るかでしょう。総理がすっ飛んで行ったのも、我が国益が最優先事項だったからでしょう。結局、国益のぶつかり合いです。となれば、我が国の立ち位置をはっきりさせることがまず第一では、と思います。トランプさんは「アメリカは世界の警察官の役目を辞めたい」と言っているのです。辞めたいと言っている人を辞めないでくれ、と頼むには、言葉だけでは難しいでしょう。何かの見返りを示す必要があるのです。
 とすれば、今始めるべき事項は日米同盟が何のために必要か、どういう国際秩序を描くのか、そのために日本はどういう役割を果たすべきか、を主体的に考える作業でしょう。そして、我が国が出来ること、為すべきことを明確にして今後の対応を決めなければならないと思うのです。トランプさんの登場は、米国は我々に忠実なポチであることを求めなくなってきそうなのです。
 前回も書きましたが、敗戦から71年、真の独立国になる機会をやっと得そうなのです。苦しく困難もあるが、我が国の独立に立上がろうよ、です。
 と言って、在日米軍駐留経費の負担増は止むなし論や、日本の防衛費の大幅増額論や「自主防衛論」「核保有論」まで、更には憲法9条改正を、などを是とするのではありません。ですが、米国の意向に沿って行動し、自らの立ち位置をハッキリさせずに71年過ごしてきました。融通無碍と言えば、それらしいのですが、自らの原点を決めていないことによる成功体験からの決別は、難しいでしょうね。となれば、これからも“杜甫甫”は続きそうです。
平成27(2016)年11月16日(水):撮影