16/11/07
石蕗の花;ツワブキノハナ
   今日7日は、二十四節気の立冬(この日から暦の上で冬)です。東京では先々週の水曜日(26日)は夏日だったのですが、その週末からは街を自の転車で走ると手袋があっても良いな、と思うような陽気。すると、この週末は小春日和。この変わりように振りまわれています。こんな調子で推移すれば、今年の冬は、如何なりますか。 
 図録は、この季節の定番の花ですがここ数年のこの時期には、この花ばかりをお目に掛けています。“花も変わらず、人も変わらず”で、恐縮します。

 ところで、今回は、訪日外国人旅行者(以下、訪日客)の増加と国の対応のお噂です。今年の年初から10月30日までに日本を訪れた外国人数が2000万人を超えた、とのことです。
政府が進めてきた観光ビザの発給要件緩和や、航空路線の新規就航や増便、クルーズ船の寄港増加などで、中国などアジア地域からの旅行者が大幅に増えた結果だと、マスメディアは喜んで伝えています。
 そして、政府は東京五輪・パラリンピックが開かれる20年に4000万人、30年に6000万人の目標を掲げているのです。訪日客の増加を目論む最大の目的は、その消費が我が国の経済活性化に繋げことなのです。ですから、今年は一服しているようですが、チョット前には話題になった高額商品を大量に買い込む「爆買い」などによる経済効果は大きかったと言われます。そのようなこともあって、更に訪日客の増加を後押しする方策を打ち出しています。
 その一つが「景観整備に国が補助金を」なのです。現在、京都のような「一流」の名所のある都市でないが、城下町や宿場町など日本らしい魅力を海外に発信できる観光地、海外での知名度からいえば、あまり知られていない「1.5流」の観光地を掘り起こし、「一流」に育てることを目指す、のだそうです。その手段(やり方)は、外国人観光客が好むような歴史的な景観の魅力を高めるため、
 @歩道の石畳化
 A景観を損ねる広告の撤去
 Bガス灯の設置
 C案内板や標識の交換
などを検討している、とのことです。
  つまり、現在、訪日客は交通の便が良い東京や大阪、京都、札幌など一部の都市圈に集中し、地方都市にはなかなか足を運んでいないのが実情のようで、これを改善するためには、「地方にうずもれた1.5流の観光地であっても、磨きをかければ、海外でも名の通った一流の観光名所として人気を得る可能性は十分ある」(政府関係者の弁)を実施しようとすることなのです。
 一般に商店を含む商業施設、観光施設、公共の博物館などでは、再度の訪問者・購入者、つまり、リピーターが多くこそ、なのです。今年の二千万人以上の訪日客の場合、リピータがどの程度含まれるかは解りませんが、訪日者を倍増、3倍増にしようと目論むのであれば、リピーターを増やすことが大切なことになると思うのです。日本製の製品の良さを求めて、再度訪日し“爆買い”を、となるかも知れませんが、世界経済は変動します。ですから、買い物客に頼るのだけでは目論見達成は疑問です。となれば、やはり『日本』を観る、味わう、感じる、などなどが主目的になるに違いありません。 
 こうした観点からすれば、上記の“景観整備”によって、奇麗になった地方の都市のどこに行っても、金太郎飴を切ったようであれば、また、行ってみようと思いますかね、です。
 また、「一流」やら“1.5流の観光地”などという、上から目線の区分を使うお役所の目論みは、大きなお節介だと思うのです。ですから、“1.5流”でもその地域の特色を生いかしたものであれば、人は集まるに違いがありません。大切なのは、その地域の人々の知恵と工夫があるかです。そこにこそ、どなたが言う“地方創生”です。この“地方云々”も近頃では何も聞こえてきません。この“景観云々”も予算分捕りのお役所仕事の掛け声だけなのでしょうか。
平成27(2016)年11月5日(日):撮影