16/10/31
大春車菊;オオハルシャギク
   23日は二十四節気の霜降(霜が降りるという頃)でした。ですが、26日(水)の列島の太平洋岸側では夏日でしたから、霜の降りる気配などは感じません。一方、この日は富士山の初冠雪が観測されたそうです。例年より26日も遅かったとのことですが、今年の天候不順(?)はまだ続いているようです。
 図録は、大春車菊などと言われると何に?と思いますが、一般には“コスモス、アキザクラ(秋桜)”です。近頃ではコスモスは“キバナ(黄花)”が主流となっていますが、晴れた青空の下では、この花の桃、白、赤、黄色、オレンジなどが相応しい、などと思うのは懐古趣味でしょうか。

 ところで、今回は原発の廃炉費用の負担についてのお噂です。これについて全国紙“Y”は、23日(日)の朝刊で、「廃炉費負担 新電力は除外 /経産省方針 原発事業者に責任」と伝えました。
 この報道によれば、経産省が原発の廃炉費用を、原則として新電力に負担させない理由として、「大手電力会社など原発事業者が原発の運転中に生み出す利益で賄うべきだと判断したためだ。/ 大規模な原発が1基稼働すれば、大手電力は年間で約1000億円も収益が改善する。このため、事業者自らが廃炉費用を積み立てるのは可能だとみている。電力の小売り全面自由化で参入した、原発を持だない新電力にも負担が及ぶと 「原発優遇」ととられかねない。」とこのとです。
 一方、25日(火)には毎日新聞が「新電力は廃炉費用の負担方針」と伝えました。「/現在は大手電力に、廃炉に必要な費用を積み立てる「解体引当金」が義務付けられており、大手電力は電気料金に上乗せして回収している。しかし、2020年をめどに電気料金が完全自由化されると、経産省は「廃炉費用の不足分を回収できなくなる恐れがある」と懸念。確実に回収する手段として、20年以降は新電力にも負担させることが必要と判断した。/ 新電力には、解体引当金の不足分や、原発の建設や設備投資にかかった費用を後年に分けて計上する「減価償却費」を、新電力が大手電力の送電網を利用する時に払う託送料金に上乗せして負担させる。上乗せ分は新電力の電気料金に転嫁される可能性が高い。」、とのことです。
 新電力が負担、あるいは除外の、どちらにしても経産省の胸先三寸のようです。しかし、原発廃炉に発生する費用の最終は、発電形態の如何によらず電気(電力)の使用者である国民(衆愚)に振り分けられ、負担させられることになるのです。
  原発の導入からの謳い文句は「安全で安い」でした。そして、地球の温暖化が顕著になったときには「きれいな電気」も加わりました。ですが、その安全が虚構であることは福一事故によって明らかになったのですが、その安全が“どうして確保できなかったか”を本気で検証せず、勝手な基準を新しく決めて、再稼働を進めています。
 そして、“使い終わった原発を捨てる時になったら、そのためには多くのお金が必要になりそうです。自分たちでも準備していたのですがとても足りません。(衆愚の)皆さんもこの安い電気を使っていたのですから、助けて下さい。”、なのです。普通こんな話は世間で訴えても、“何を言うのだ”と無視で済まされます。例えば、東電に製品を納めている企業がこう言って泣きついても、東電は無視でしょう。当然です。それが資本主義の世界の常識です。
 この常識が原子力邑にはないのです。原発の発足時から使用済みの高濃度廃棄物の処理方法や寿命に達した原発をどうするかを、その考慮の範疇に入れていなかった、あるいは無視していたのです。現時点、そのツケが露わになって来たのです。福一の廃炉には想定外(福一事故以降の常用句です)の費用を要することが判明しつつあるのです。さらに、その他の原発の廃炉も視野に入れると、“これは大変なことになる”に気付いたのでしょう。となれば、ツケを誰が処理するかです。新電力に払わせる、あるいは払わせない、などはどうでもよい話です。
 すべきは「安い」電気も虚構だったことを明確にすることです。その後に、廃炉費の国民の負担のお願いをすべきでしょう。でも、「安い」電気論は引っ込めないでしょう。何せ、福一事故の検証すら出来ない(もしくは、しない)原子力邑ですから、こちらも有耶無耶でしょう。
 結局、廃炉費は国民が負担することになり、電気料金は現在より更に上昇する、ってことでしょう。杜甫甫‼‼。
平成27(2016)年10月23日(日):撮影