16/09/12
木槿;ムクゲ
   先週の水曜日7日は、二十四節気の白露(陰気ようやく重なり露凝って白し)でした。週末の金曜日には日差しがありましたが、台風13号の影響もあって湿度も高く蒸暑い日々でした。台風9〜13号までの5連続列島襲来は、各地に大きな被害をもたらしました。自然災害とは言え、被災された方々にとっては辛いことでしょう。早期の復興を願っています。
 図録は、7〜10月頃まで咲いている花です。「ムクゲ、芙蓉、ハイビスカスはいずれもフヨウ属に分類され、花の形がよく似ています。また開花期も同じくらいなので、間違ってしまうこともしばしばあります。」とは、ネットでの情報です。老生にもこの区別は知りませんでした。
 ところで、今回も原発稼働のお噂です。これについては再三申上げているので、“またか!”のお噂になりますが、ご容赦を。 九州電力の川内(せんだい)原発1、2号機の即時一時停止は、鹿児島県の三反園知事から要請されていました。本件に関し、九州電力はその要請を拒否する、(もしくは応じられない)、と報道されました(8/6付)。そして、九電はその安全性を既に確認していることを理由に挙げています。しかし、知事の要請は選挙公約でもあった訳で、これを県民は支持したのですから冷たく突き放すことも出来ず、次のような追加の対策を行うとのことです。
 「熊本地震を受けた県民の皆さんの不安を軽減するために新たな対策を実施したい。/具体的には、特別な点検を統括する「総点検チーム」(約40人)を設置。/定期検査の約130項目以外に、熊本地震後に設備のボルトや配管の緩みがないかなどを10項目追加して点検する。/また、活断層の調査はすぐには実施しないが、地震の観測地点を現在の19カ所から30カ所程度に増やして観測体制を強化。16台配備している事故時に避難に使う要援護者の福祉車両を十数台追加する。」と、しています。
 我が国の原発の稼働については、原子力規制委員会が策定した「新規制基準(福一事故の反省や国内外からの指摘を踏まえている)」に適合していることが前提となっています。ですから、鹿児島県知事の要請に対する規制委員会の委員長の見解は、「我々は熊本地震の影響はないとさんざん発信している。何を点検するのか、私には理解できない」と言っていました。下々の科白で平たく言えば、“・・・・が何をいうか!!”でしょうか。
 そして、九電ばかりでなく原発推進派の皆さん(以下、皆さん)がいう、認識している“安全性”とは、この基準に適合していることを指しています。ですが、同委員会は、次のように言います(8/22付にも書いていますが)。
  『この新規制基準は原子力施設の設置や運転等の可否を判断するためのものです。しかし、これを満たすことによって絶対的な安全性が確保できるわけではありません。原子力の安全には終わりはなく、常により高いレベルのものを目指し続けていく必要があります』。つまり、「新規制基準」への適合(合格と言ってます)は、“皆さん”のいう安全性を確保する構成のための一部だと言っているのです。
 となると、九電の新たな対策は、“安全性を既に確認している”と言いつつ、安全性確保のためにはまだやることがある、と言っているのです。つまり、九電は「新規制基準」を疑っていて、不足の部分もある、と言っている様に取れます。
 規制委員会の委員長は、基準に適合していれば“大丈夫だア”と言っていますが、九電はそれに半信半疑なのです。原子力村は、何とも不思議な世界のようです。
 この様な曖昧さ(?)を含みながらも全国の原発を稼働させるべく、規制委員会は審査を進めているようです。ですが、福一事故の被災者で帰宅できない方々が5年半経っても十万人近くが居られるとのことです。また、福一の事故現場では建屋に流れ込む地下水の防止策も道半ば(凍土壁は駄目)のようです。「新規制基準」は福一事故の情報を織り込み済みと言ってますが、その検証は行われていません。これは当然のことです。しかし、「旧規制基準」で“大丈夫だア”だった筈が、『想定外』のことが起こりました。人知を尽くしたという「新規制基準」でも、『想定外』は起こるに違いありません。原発以外の発電施設でも、『想定外』の事故は起こることは否定できません。ですが、これらの場合の被害は限定的で、将来の数世代に影響を残すことはないでしょう。原発にしがみついている間に、世界の発電技術開発の流れに取り残される、てなことのないことを願うのです。原発の在り方を国民的議論にする必要あると思うのですが、如何でしょうか。
 追記;鹿児島県の三反園知事は、再度川内原発1、2号機の即時の一時停止と、住民の不安解消に向けた更なる安全対策を要請した(8/7付)、とのことです。
平成27(2016)年9月7日(水):撮影