16/08/01
駒草と千島桔梗
   今週は乗鞍岳で撮ったものです。オモテは“駒草;コマクサ”です。「高山帯の砂礫地に生える多年草。名は、花の形が馬の顔ににているから。淡紅色の花と形、パセリ風の葉の色が印象的。」。ウラは“千島桔梗;チシマキキョウ”で、「高山帯の砂礫地や岩場に生える多年草。名は、最初に千島で発見されたから。花冠に長毛。花は横向き。白い花もある。」とは、ここのガイドブックの説明です。これらの花には今回初めて出会ったですが、名前と形が一致して覚えられました。この記憶が続くと良いのですが、自信ありません。

 ところで、恒例だった政府による“節電要請”のお噂です。御用メディアとなってしまった多数の我が報道機関は伝えていませんが、ごく少数のメディアが、『大震災後で初 「節電要請」ない夏に』(東京新聞、07/21付)と伝えていました。
  昨年までは首相官邸が節電目標を示し、地方の経済作業局を通じて各業界に節電を要請していたのですが、今年はそれがない(要請しない)のです。その理由は、家庭や企業で節電の取り組みが広がり消費電力が少なくなった上、太陽光発電など再生可能エネルギーが普及し電力の供給力が高まったためとのことです。経産省のまとめでは、今年8月に必要な電力の予想は、一億五千五百五十(15550)万kw。過去最大だった2010年より約14%減ると見積もっているのです。
 今年の沖縄を除く大手電力九社の電力の供給力は、最も消費が高まる八月で一億六千九百六十七(16967)万kwでその構成は、火力(12962万kw);75.36%、水力など(3293万kw);19.14%、地熱・太陽光・風力(768万kw);4.46%、原子力(178万kw);1.03%となっています。その余裕率は9.1%で、稼働中の原発(九州電力の川内原発1、2号機)が停止しても7%となります。つまり、電力業界が強調してきた「電力を安定して供給するためには原発が必要」は、説得力を失いつつあるのです。
 と言って、節電の取り組みが必要でなくなった訳ではありません。みんなが節電を進め、火力発電を抑えてC02排出量を減らすためにも節電は必要なのです。2012年には原発推進の政府が「電力不足」を唱えて原発を再稼働した経緯もあります。消費電力が増えて供給力に余裕がなくなると、再び『原発が必要』との論拠にされるのです。
   話は変わります。先月の25日、財務省が2016年上半期(1〜6月)の貿易統計で、貿易収支は1兆8142億円の黒字(前年同期は1兆6976億円の赤字)、半期ベースでみると10年下半期(7〜12月)以来、5年半(11期)ぶりの貿易黒字で、東日本大震災後では初めて、と発表しました。黒字の要因は、輸出額が減ったが、原油価格の下落による輸入額の減少がより大きかったためとのことです。ですが、これを伝えた全国紙Yの記事には、次のようにあります。『/東日本大震災後、原子力発電所の再稼働が進まず、火力発電の燃料となる原油などの輸入が大幅に増え、中東の産油国などへ「国富の流出」が続いていた。貿易収支が改善し、ひとまず国富の流出は止まったが、 「足元では原油相場が反転し、円高も進んでいるので、今後も黒字傾向が定着するかは見通せない」 (SMBC日興証券の宮前耕也氏)との指摘もある。』。つまり、原発推進派(全国紙Yも含みます)は、その稼働を機会あらば実行にと、狙っているのです。
 話は飛びますが、“節電必要なし”の指示は、電力会社にとってはうれしい話でしょうね。政府による要請は、実質的には“買い控え”要請です。それをしないのですから、本心で“良かった”でしょう。そして、“ジャンジャン使ってよ”でしょう。となれば、夏の暑さも気になるとことでしょう。現在の列島では、各地で猛暑酷暑が続出します。その対応は電力による冷房設備の稼働ですから、”暑くなってくれ、頼むよ”でしょう。
 原発稼働を止めさせる重要な手段は、節電です。そして、再生可能エネルギーの開発推進でしょう。頼むよです。
平成27(2016)年平成28(2016)年7月22日(金):撮影