16/06/20
水上遊び
   明日の21日は、夏至(一年のうちで昼間の時間が一番長い)です。東京では晴れたり曇ったり雨が降ったりして、暑さの上昇が続いています。先週末は夏日でしたが、11日の土曜日も日差しがありました。
 図録は、旧中川での風景です。先週ご覧いただいた紫陽花はここで撮ったものですが、それを愛でる「あじさい祭り」が、この日、開かれていました。それに加わるのでしょうか、水上にはカヌーや、ボートが多く見られました。

 ところで、都知事/舛添さんとそれに纏わるお噂です。この方の素行(?)の話題が今年の初めころから報じられて以降、我がマスメディアは、連日懸命に取組んでいました。その報道から感じたことは、“公私の区別が甘く、また、自己の権利を強く意識し、それを実行に移すことに躊躇のない人だ”、でした。ですから、都知事としての海外出張の経費やら滞在した宿舎の費用に関する、
いい訳を聞かされても、強気に自己弁護をする人だとの認識を持ったのみで、下品な人だ、を追加するだけでした。その後、我がマスメディアは、他に伝えるべき事件がないかの如く、様々な事例をほじくり出してこの先生を責め立てていました。 そして、それに便乗した如くの都の本会議でも責め立てたのですが、議員さんの質問は感情論・情緒論からの発言が多く、知事にとって都合よく設定した第三者委員会の調査結果を盾にしての回答には、具体的、かつ本質的な発言(回答)を聞き出すことはありませんでした。更に、「総務委員会」(6/13開催)なるもので、追及をと試みたのですが、これまた議員さん方の力量と知事の力量との差は素人目にも歴然としていて、問題解決、つまり道義的な責任は本人も認めているが、世間が納得する言葉を引き出すことはありませんでした。その不甲斐なさに業を煮やした都民の風が俄かに強まり、知事が嫌いに違いない“情緒的な風”に煽られて、辞めさせられることになりました。
 この経緯で感じるのは、知事は「政治資金規正法」の弱点(=資産運用などを除いて使途を制限する規定を設けていないこと)を熟知していたことです。ですから、私的に使ったお金でも、政治活動とするのために領収書を確実に添付して、収支報告書に記載していたのです。こうすればこの法律で指摘を受けることはない、
 
という確信を持っていたに違いありません。それ故、感情的・情緒的な理由で辞めさせられることになるとは思っていなかったでしょう。明晰な知事さんとしては、身から出た錆とは言え本当に辛いことでしょう。 しかしです。「これでいいのだ!」でしょうか。この問題の本質には何ら影響を与えない方法で、事を済ませたのです。多くの都民の頭の上を一陣の風が通り過ぎ、喉元の熱さが忘れた頃、また、同様の不始末が報じられることになるのでしょう。
 そして、何故に我がマスメディアは、「政治資金規正法」の弱点解消を言い出さないのでしょうか。この弱点ゆえに元通産大臣の甘利さんは送検されることはありませんでした。知事のセコイお金に比すれば大きな金額の話で、提供した側の証言や証拠が存在するのに、です。その理由は、その違法性を問うのは困難とされる、からでした。
 事故を起こした場合に求められるのは、再発防止策の徹底です。事故とお金の使い方を並べるのは奇妙なのですが、問題の所在が明確なのに、対処しない、これが政治っていうものだよ、でしょうか。
 近頃の我がマスメディアはその政治姿勢に、迎合的・翼賛的になりつつあるように感じます。敗戦記念日(‼‼‼)の頃になると、戦前のマスメディア(当時は新聞とラジオ)の「あり方をの反省」を口にしますが、“反省だけなら猿でもする”なのです。
 我がメディアも猿と同じなのでしょうか。
平成27(2016)年6月11日(土):撮影