16/06/06
ルピナス
   “梅雨の気配が感じられないな”などと思っていたら、九州から東海までの地域に遅れて、関東地方も梅雨入りしたとみられる、と昨日の5日に用心深く発表されました。無知な老生市民としては、何故にそんなに気を使うのかと思います。その日曜日の5日は、二十四節気の“芒種(芒種は稲や麦の種。種蒔き間にの時期)”でした。東京での、この日の日の出は4:25、日の入りは18:54で、夏至の日と日の出は同じ、日の入りは19:00ですから、夏至の頃とほぼ同じ日照時間なのです。こちらは分単位の断言です。同じ自然相手のことですが、人間って厄介なものです。
 図録はご近所の庭でのものを撮らせていただいたもので、“ルピナス”と言うそうです。この名前を聞いて学生の頃、入り浸っていた喫茶店を思い出しました。半世紀以上の前のことです。当時、店の名とこの花との関連には無頓着でした。

 ところで、今週のお噂は消費税増税再延期についてです。
 安倍首相は記者会見で、来年4月からの消費税率10%への引き上げ時期を2019月10月まで2年半再延期することを正式に表明し、自らの新しい判断の是非について「参院選で国民の信を問いたい」と述べたのです。この増税の経緯は、14年11月、一年後の15年10月に予定していた10%への引き上げ延期を表明し、国民に信を問うとして衆院解散に踏み切り、景気を回復させ「(増税を)再び延期することはない」と明言していたのです。ですから、今回はその約束(?)を反故にしたのです。その言い訳は、これまで口にしていた「リーマンーショツク級や大震災級の事態は起きていない」ので、再延期要件にはならないが、「これまでの約束とは異なる新しい事態が懸念される」、のがその延期理由とのことです。
 そして、再延期について公約違反との批判は真摯に受け止める」と述べ、その一方で、安倍政権の経済政策「アベノミクス」で景気は回復基調にあることも強調した、とのことです。
 つまり、14年末の総選挙以降の経済政策は、一時的には成功したかに見えましたが長続きするはなかったのです。それを感じた政府や日銀は種々の方策を尽くしたのですが、デフレから逃げ出すことが出来なのが現状なのです。
 国民への課税は低ければ低いほど良いものですから、2%の増税でも先延ばしになれば不満や文句は出ることはありません。
ですから、今回の処置に対するマスメディアも何故か異議を唱えるところは、なかったようです。
 ですが、本当によかったのでしょうか。この像税の目的は、“国民の社会保障政策に資する”のではなかったのでしょうか。 首相は「負担と給付のバランスを考えれば、税率を引き上げた場合と同じことを全てすることはできない」として、増税に伴い充実させるとしていた社会保障政策への影響を認めていますが、この政権が重視する保育土や介護職員の処遇改善の財源は、税収増などを活用して「確保する」と約束した、とのことです。 すると、ここでも疑問が起こります。“税収増などを活用して”とありますが、今後に実行する経済政策が軌道に乗り、企業収益が増加することを見込んでいるのでしょう。そうならないことはこれまでの現実だった訳で、根拠不足だと思うのです。まあ、現時点と異なる事態が起きるといえば、この約束も反故になるのです。
 こうしてみると、今後に実行することは国民の経済体力の増強(つまり、個人消費の増加)を目指すのですが、政府が掲げる「一億総活躍云々」に期待するのはいささか疑問です。何故なら、“三本の矢”やら“新三本の矢”、はたまた、“地方創生何とか”“女性活躍云々”等々のすべては、現状の社会構造・技術の発展形系、もしくは増強系の発想で飛躍がないのです。この主因は我が霞が関の改革に手を付けないことです。既得権益者庇護を止めるなどの発想が皆無の霞が関を変える、つまり、社会構造の変化の兆しが見えれば、衆愚の個人の考えも変わると思うのです。社会の閉塞感を感じているのは“名もなき個人”で、この辺りのへ変化には敏感だと思うのです。“そこに気づけよ”と思うのですが、永田町の先生方には無理でしょうか。また、そんな先生しか選ばない我々も同罪でしょうか。
平成27(2016)年5月29日(日):撮影