16/02/15
蕗の董
    春の兆しは、まだまだの様に感じる先週の陽気でしたが、昨日(02/14)は、春一番の強い風が吹きました。夕方チョット歩いたのですが、汗が出ました。そんな天気を予想していたのでしょうか、鹿島の家の藪の中には、蕗の董が芽を出していました(02/07)。この時期は藪のほとんどは枯草ですので、その下にあるこれを見つけるには、ヨットした注意力の“あるなし”が試されます。老生の力は“中の下”くらいでしょうか。

 ところで、衆院選挙制度の改革のお噂です。以前にも申上げましたが、この制度改革については衆院議長の諮問機関「衆院選挙制度に関する調査会」が答申がありました。そして、先日(02/10)に最大与党の自民党が独自の改革案をまとめた、と報道されたのです(02/11付)。この自民党改革案では、答申に示された現行定数475(小選挙区295、比例代表180)のうち小選挙区を6減、比例代表を4減して計10議席減らす定数削減を受け入れる、とのことにしたのです。
 そして、議員定数削減については、削減の時期を2020年(3年後)の国勢調査に基づいて都道府県ごとの定数配分を見直し、同時に定数削減も実施すること、にしているのです。ということは、削減は次期衆院選には適用しないことになるのです。
 これって“マジっすか”です。
 衆院の定数削減は、民主・自民・公明三党が合意しているものなのです。2014年4月1日から消費税が8%へと上がりました。これは民主党の野田佳彦政権が、当時の野党の自民・公明両党と結んだ「3党合意」により2012年8月に成立した増税法などに基づいています。その際に野田首相は「近いうちに国民に信を問う」と約束したので、その年の11月、党首討論で安倍晋三自民党総裁が追及すると野田首相が衆議院の議員削減など国会議員も「身を切る改革」を成立させると約束するならば解散すると断言、安倍総裁も原則「やろう」と応じた経緯があります。
  この「3党合意」では、「次期(2013/01)通常国会終了まで」に定数削減を含む選挙制度改革をすると文書まで交わしているのですが、現実は、片方の増税だけやって「身を切る改革」はいまだ具体化していないのです。それを今回の制度改革でも、“先送りに”です。永田町の先生方の怠慢さと御身大事の表れでしょう。報道された自民党改革案でも、当初は定数削減を盛り込まない方針だったとのことですが、これを入れたのは、今夏の参院選が近づく中、改革に後ろ向きだとの批判を招きかねない状況になるのを恐れてのことだ、とも伝えられています。つまり、2020年以降の削減も目先の批判をかわすための手段・方便なのです。
  江戸の昔の俗諺に『女郎の誠と卵の四角 あれば晦日(みそか)に月が出る』というのがありますが、合意の文書を書いた先生方の「誠」は、どうなんでしょう。
 しかしです。その先生方を永田町に住まわしている人の一人は私です。ですから私の「誠」も“四角い卵”なのでしょうか。
 杜甫甫です。
平成27(2016)年2月7日(日):撮影